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40代女性におすすめの貯蓄型保険とは?ライフステージごとの選び方も解説

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40代は様々な病気のリスクが高まる年代です。女性の場合は、婦人科系の病気にかかるリスクも高まります。子どもがいる家庭であれば、教育にもお金がかかってくる年代でもあります。そのため、もしもの時に備えて保険の加入、もしくは見直しを検討している人も少な くないでしょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナーの藤井亜也さん監修のもと、40代女性が貯蓄 型保険に加入するメリット・デメリットを解説。また、貯蓄型と掛け捨て型の違いもご紹介します。保険を上手に活用して将来に備えましょう。

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コラムサマリ

■40代女性が備えておきたいリスクとは?

・病気やケガで貯金や収入が減るリスク

・老後資金が不足するリスク

・自分が亡くなった場合のリスク

■そもそも保険にはどんなタイプがある?

■40代女性向けの貯蓄型保険の代表的な種類 ・医療保険

・がん保険

・死亡保険

・養老保険

・個人年金保険

■40代から加入するなら保険料に注意しよう

本文

40代女性が備えておきたいリスクとは?

40代女性は、20~30代と比べて女性特有の病気のリスクを考えたり、子どもがいる場合は教育資金が必要になったりと、何かとお金がかかります。

また40代女性は婦人科系のがんのリスクが高くなる年代でもあります1)。以下に40代女性に起こり得るリスクをまとめました。

・病気やケガで貯金や収入が減るリスク        

・老後資金が不足するリスク

・自分が亡くなった場合のリスク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

病気やケガで貯金や収入が減るリスク

40代は30代と比べて糖尿病・心疾患などの生活習慣病リスクが上昇します2)。また、婦人科系の病気のリスクも高くなり、乳がんに関しては罹患率が急激に上昇する年代です1)。

糖尿病・心疾患・がんなどは、継続的な治療が必要になるケースが多く、その分多くの出費が考えられます。入院するとなれば、さらに費用がかさむでしょう。就労復帰が難しくなった際には、収入がなくなった状態で治療を続けなければなりません。

一度何らかの病気に罹患してしまってからでは、保険への加入は難しくなります。40代であれば、もしもの事態に備えて保険を検討しておくのがいいでしょう。

参考資料

1)国立がん研究センター「がん種別統計情報 乳房」

2)厚生労働省「年代別・世代別の課題(その2)」

老後資金が不足するリスク

40代になると、老後資金の問題をより身近に感じるでしょう。老後2,000万円問題などと もいわれるように、高齢夫婦無職世帯(※1)が30年間「平均的」な生活をするために必 要と考えられる金額は約2,000万円とされています。

この2,000万円という金額は、2017年に総務省が公表したアンケート調査「家計調査報告」3)のデータをもとにしており、以下のような計算式で不足金額を導き出しています。

〈図〉高齢夫婦無職世帯の家計収支(2017年)

仮に「老後」を65~95歳とした場合には、毎月5万4,519円の赤字が30年間続くわけですから、赤字総額を導き出す計算式は以下のようになります。

5万4,519(円)×12(カ月)×30(年) =1,962万6,840円     

5歳に定年を迎えたとして、残り約30年間を支える貯蓄をすることは、とても大変です。 そのため、何らかの方法で効果的に貯蓄を増やす必要があります。貯蓄をする方法にはいくつかありますが、貯蓄型保険は1つの選択肢になります。

参考資料

3)総務省「家計調査年報 家計収支編」(2017年)

※1:夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯。

自分が亡くなった場合のリスク

家族がいる場合は、自分が亡くなった場合のリスクにも備えておきたいものです。亡くなった場合に必要となるお金は、主に以下の2つです。

・死後の整理資金

・遺された家族の生活資金    

死後の整理資金とは、葬儀費用や身辺整理に必要なお金のことを指し、既婚・独身にかかわらず必要なお金です。

遺された家族の生活資金とは、配偶者や子どもがいる、あるいは両親と一緒に暮らしている人が亡くなった場合、家族が生活していくためのお金のことです。

この2つのお金について、預貯金や遺族年金、遺族の収入だけではまかなえない部分を、死亡保険で補うというのが基本的な考え方です。自分の状況に合わせて万が一に備えておくと安心です。

そもそも保険にはどんなタイプがある?

そもそも保険はどんなタイプがあるのでしょうか。保険を大きく分類すると、貯蓄型と掛け捨て型に分けられます。両者の最大の違いは、解約時・満期時にお金が戻ってくるかどうかです。

貯蓄型は、解約時や満期時に返戻金(※2)という形でお金を受け取れます。通常の保障に加えて保険料の一部を積み立てていくという性質があるため、掛け捨て型に比べて保険料が高い傾向にあります。ほかには、無事故給付金・生存給付金などの、給付金が用意されている場合もあります。

掛け捨て型の場合、貯蓄型のように保険料の一部を積み立てる性質がないため保険料が安く、低コストで加入できる保険が多いです。

〈表〉貯蓄型と掛け捨て型の違い

 貯蓄型掛け捨て型
保険料高い安い
満期返戻金       ありなし
解約返戻金ありほぼなし
保険期間有期または一生涯     一定期間/年齢で終了       

保険に加入する時は、まずは貯蓄型と掛け捨て型のどちらが自分に向いているかを検討し ましょう。

※2:保険金や給付金の支払い事由が発生しないまま、解約や満期を迎えた場合に契約者に返されるお金のこと。

40代女性向けの貯蓄型保険の代表的な種類

30代女性の場合は、自身の不安要素に合わせて保障を選択するのが推奨される一方で、40代になるとより幅広いリスクに備えるために保険を選択していくのがいいとされています。

また、女性は出産・育児・介護などにより働ける期間が短い傾向があるため、公的年金は少なくなる人もいるかもしれません。そのため、貯蓄性のある保険で私的年金を積み立てることもとても重要です。

ここでは40代の女性が考えたい貯蓄型保険を5つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

・医療保険

・がん保険

・死亡保険

・養老保険

・個人年金保険      

それぞれ詳しく見ていきましょう。

医療保険

繰り返しになりますが、40代は女性特有の病気などのリスクが高まってくる年代です1)。 家事や仕事で家庭を支えている人が多い年代だからこそ、医療保険への加入を検討するのがおすすめです。一般的な病気にプラスして、子宮頸がん・子宮筋腫・乳がんといった婦人科系の病気にも対応している商品もあります。

がん保険

がんにかかる可能性は、年齢が上がるにつれて高まります。女性の場合は、30代中盤から徐々に高くなり、40代以降急激に上昇します。たとえば、がんに罹患した40代女性を対象 とした「罹患したがんの種類」に関する調査では、乳がん、子宮がん、卵巣がんという女性 特有のがん3種類が上位を占めています4)。

がんは治療が長引くほど費用がかさむため、保険でカバーしたいところです。がん保険も医療保険と同様で、掛け捨て型の商品が多いですが、一部、貯蓄型の商品もあります。

参考資料

4)国立がん研究センター「集計表ダウンロード 1)全国がん登録」

死亡保険

40代女性で家庭を持っている人であれば、遺された家族のことを考えて死亡保険を検討するのもおすすめです。死亡保険は、加入者が亡くなった場合、指定された受取人に死亡保険金が支払われ、生活をサポートする保険です。死亡保険には、死亡・高度障害時の保障が生涯続く終身保険と、一定期間内で保障を受けられる定期保険があります。

養老保険

死亡のリスクに備えつつ、子どもの養育費や老後の備えにも利用できる養老保険は、40代女性におすすめの保険といえるでしょう。養老保険は生命保険の一種で、被保険者の万が一の際の保障と生存時の資産形成の両方を目的として設計された保険です。

満期になれば満期保険金が被保険者に給付されますが、被保険者が亡くなった場合は家族に保険金が給付されます。生存・死亡どちらの場合でも保険金を受け取れる点が魅力です。

個人年金保険

個人年金保険は、早く加入することがおすすめではありますが、ライフプランの見通しがついてくる40代で加入しても遅くはありません。

個人年金保険とは、公的年金とは別に、自分で年金を用意する保険です。払込期間が終了した際には、終身また一定期間にわたって、年金が給付されます。

ただし、短期で解約すると、払った保険料より少ない金額しか戻ってこない可能性が高いので注意が必要です。また、受け取り時に今より物価が上がっていた場合、相対的に年金額が目減りするのもネックといえます。安定した利率や税金を安く抑えられる点が魅力ですが、 デメリットもきちんと理解しておきましょう。

40代から加入するなら保険料に注意しよう

40代から保険に加入する場合、20代や 30代と比べて保険料が高くなる傾向があります。 特に貯蓄型保険はベースの保険料が高い傾向があるため、慎重に検討する必要があるでしょう。

しかし、貯蓄型保険には一定の給付が用意されており、保険料が積み立てられるといったメリットもあります。自身の経済状況やリスクを考慮して、適切な保険を検討しましょう。

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